長かったシンガポールのロックダウン。3月14日に私が産婦人科の検査を受けるために日本に帰ってきて、それから1回シンガポールに戻る予定が、入国規制で戻れず。私は半ば着の身着のまま実家暮らしをはじめ、シンガポールにいる旦那とはそれから会えていない。
旦那はシンガポールで24時間オープンのフィットネスジムを経営している。私が日本に帰ってくる直前に、もう1店舗オープンさせるため借金をして店舗の契約をしたばかりだ。
私たちは中国から始まったコロナウィルスを甘く見ていたし、大げさだなと鼻で笑っていたから。
結果、シンガポールのフィットネスジムは4月から閉店。約3か月間、売り上げ0の状態で、私たちの描いた未来予想図はがらがらと崩れた。
そうして待ちに待った6月19日、みんな待ちに待った「フェーズ2」。フェーズ2の主な動きは下記。ナイトクラブや映画の娯楽はまだだけど、やっと普通の暮らしができるレベル。
- レストラン、カフェの再開
- 少人数5人まで友人と集まれる
- フィットネスジムの再開
だいたい同じ時期、日本でもレストランや居酒屋、パチンコ店、旅行の自粛要請はあったけど、シンガポールの強化レベルに比べると比にならない。
ロックダウン中のシンガポールで、マスクをしないで外に出て罰金、友人と立ち話をしてて罰金、という話をよく聞いた。
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まだ完全に終わりではないけど、今回のコロナ危機で、私たち家族はかなりの経済的打撃を受けた。
それでも、私も旦那も周りの家族も友人も、コロナにかかった人はいなくてみんな元気だ。それどころか来月には新しい命さえ誕生する。
「大好きな人たちがみんな生きていて、元気だったらなんとなかなる。」なんて、たった数ヶ月前の私だったら「ださい」とばかにしていたであろうとてもシンプルなことに感謝できるようになった。
友人と会える、ってだけで、家族でおいしいものを食べに外に出れるってだけで、ジムで体を動かすことができるってことは、こんなにも幸せなことなんだなんだ、と感じられることは素敵なことのはずだから。
早く国同士の入国制限も緩和して、好きな人に会いたいときに会える、というシンプルなことができればいいのに。