COCOA'S BLOG

常夏シンガポールより発信中

嫌いになるのは簡単なのに。。客商売の難しさ

この前、行きつけのカフェに行った。週に4~5回は必ず行っている家近のカフェで、そこをオフィス替わりにいつもノートパソコンでなにやらやってる、お気に入りカフェだ。

慣れ親しんだいつものカフェに、いつものように入店し、「ソファ席。」と言い「1人」という意味で人差し指を立てる。

いつものにこやかなおばさん店員が、私をソファ席に案内する。「いつものでいい?」と常連扱いされる私。

「OK。」といい、カフェラテを待ちながら、ノートパソコンの電源を入れ、Wi-Fiをオン!

。。。繋がらない。

ちょっとちょっと、繋がらないよ、と若干焦り、コーヒーを運んで来たおばさんに確認する。

「今日Wi-Fi繋がらいのよ。調子が悪くて。」だって。少しバツが悪そうにそそくさと中に入るおばさん。確信犯だな。

 

私が初めての客ならわかる。この客はWi-Fiを必要としないかもしれないし、コーヒーを飲みに来ただけかもしれない。そんな初めての客に、「うち、今日Wi-Fi使えないよ。」とわざわざ公言するのは変だろう。

 

ただ、私は週の半分以上このカフェに通っている人間なんだ。毎日必ずパソコンをこのカフェで使う常連なんだ。一言、今日Wi-Fi使えないけどいいかしら、くらいの言葉をかけてくれていいはずだ。

 

私はコーヒーを数秒で飲み干し、会計をしに席をたった。そして「このカフェが好きでした。」と過去形で捨て台詞を吐き、去ってやった。

それ以来、私はこのカフェに行っていない。

 

今冷静に考えると、別に1日くらいWi-Fi使えなくたってよくない?と思わないでもない。あんたそんな多忙なビジネスウーマン?と自分を少しからかいたくもなる。

 

おばさんは私にいじわるするつもりはなく、Wi-Fiのことは忘れてただけかもしれない。カフェはあくまでもコーヒー飲みに来る場所なんだし、あたりまえに、それ以上の追加のサービスを常に求めるほうが悪いのかもしれない。

 

ただ、そんな小さなやりとりで、カフェは常連をなくす可能性があり、レビューに悪口を書かれる可能性がある。

人は、過剰なサービスには慣れていきありがたみを忘れるのに、ほんのちょっと気に食わないことがあると、過敏に反応し、一生忘れることはない。

 

私の行きつけのカフェは、私という毎日にこやかに訪れ、静かにたたずむ常連を失った。こんなに惜しいことはないと思うのだが、旦那に今回の一連を話したところ、「自分だったら、コーヒー1杯で毎日何時間も居座る奴がカフェに来なくなったらむしろ嬉しい」だって。

 

とにかく、客商売は複雑だな、と思った話でした。

 

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