常夏シンガポールより

現地採用でシンガポール渡星。シンガポール在住イタリア人と国際結婚。現在シンガポールで子育てしながら旦那と会社経営しているKOKOAの日常。

会いたい気持ちを抑えきれずに泣く人、別れを惜しんで泣く人

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今朝、珍しく旦那の声が沈んでいた。「娘に会いたくて会いたくて会いたくてたまらない。」と。そして、はじめてすこし泣いた。

 

今年の3月、私は妊娠5か月の時にシンガポールから日本に帰国した。本当は、出産する予定の病院で検査をしてからシンガポールに一度戻り、5月に正式に里帰りする予定だった。

3月に帰ってきたときも、仕事の関係で一緒に来れなかった旦那と1週間後に日本で合流して一緒にシンガポールに帰る予定だったのに。

私が日本に帰国して、旦那が来るまでの、その1週間の間に入国制限がかかり、旦那は日本に来れなくなって、私は娘が産まれた今まで日本にいる。

 

7月に娘が産まれた時も旦那は立ち会えず、今度は私たちがシンガポール入国する規制が厳しくなり今に至る。

 

旦那と私は3月から会えてなく、旦那と娘は、娘が産まれた7月から会えていない。

 

今私たちがシンガポールに入国すると、ホテルに2週間隔離される。3か月の赤ちゃん連れでホテルに2週間の隔離は考えられないので、自宅での隔離になった時点でシンガポールに戻るつもりでいる。

 

自分たちを不幸だと言うつもりは全くない。もともとポジティブな私たちは、離れ離れになっている家族は他にもいるよね、と他人の状況と自分たちのを比べ、私たちはなんてラッキーなんだと慰めあう。娘が健康なことが一番だと、私の親が育児を手伝ってくれて助かるよねと、励ましあいながら、前向きに、努めて明るく振舞いながら1年の半分以上を離れ離れで過ごした。

ただ、今日旦那の感情は爆発した。次の週に会う予定だった妻と会えないまま過ぎていく7か月、待ち望んていた娘の誕生にも立ち会えず、1日1日顔が変わる娘の成長も3か月を過ぎた今も見れないことへの、どうしようもない焦りが。

 

そして同じ日の夜、友達の家に娘を連れて遊びに行き、娘が産まれてからはじめて夜2~3時間家を空けて帰宅すると、母親が泣いていた。

「孫に会えなくなる日が迫っていると思うとつらすぎる。」と。母親にとっては孫が産まれた時からいままでずっと一緒にいる。孫が私のお腹にいるときから胎動を感じ、産まれる日も、それからも日々の成長を一緒に見ている。

 

私たちがシンガポールに戻れないことを母親は喜ぶことはもちろんできないけど、孫と1日でも長くいられることは嬉しい、複雑な心境なのだろう。

母親の感情も、なぜか今日爆発した。

 

私だっていろんな感情が渦巻いたなかで毎日を過ごしているけど、子育て大変だわ、とか言ってる場合ではないな、と思った。

 

娘に会いたい気持ちを抑えきれずに泣く旦那と、孫との別れを惜しんで泣く母親。どちらの気持ちも切実なくらいに正直だ。

私の大切なひとたちは、泣く程の感情の起伏と戦っているのに。