COCOA'S BLOG

常夏シンガポールより発信中

シンガポールで隔離後、家族での生活がはじまる

娘が4か月半になってからはじめて対面した旦那。一緒の生活がはじまってからまだたったの4日。

 

最初に会った時に娘にギャン泣きされ、その日1日ずっと顔を見ては泣かれた旦那は、たった1日でメンタルがやられた。

 

父が4か月半の娘に初めて会った話は↓

次の日、だいたい午後から仕事に行く旦那がいつまでたっても家でうろちょろしてるので、「仕事行かなくていいの?」と聞いたところ「もう今年は行かなくてもいいかな。」と言ったので驚いた。

自営業の彼は従業員がいるので、自分が毎日仕事に行かなくてももちろん仕事自体はまわることはまわるけど、つい昨日までは、「俺が毎日行かないとまわんない。」というようなことを言っていたではないか。

「でも打合せ入ってるって言ってたし、予定入れてたことは、こなしたほうがいいよ。」と私が適格なアドバイスをすると、「そんなことしたら娘との距離がさらに広がるだろ。」とキッと私をにらんだ。

 

ああ、この人は怖がっているんだ。娘にギャン泣きされて、これ以上距離が広がるのを恐れて、必死で距離を縮めたがってる。。

 

私はせつなくなり、その日からありとあらゆることをして彼を励ます作戦にでる。

ぐっすりと昼寝をする娘の横に旦那を座らせ、「やっぱいパパの横は落ち着くみたい。」と言ってみたり、旦那が作ったミルクを娘に飲ませて、「あれ、いつもより飲んでる。パパミルク作るの上手だね。」と言ってみたり。

 

できの悪い上司に、それでもお世辞を言い続ける部下のようにほめ続けたら、結果、旦那は調子にのった。

 

昨日、娘が泣いたので「あ、そろそろミルクの時間だな。」と思い、ミルクをあげようとしたところ、旦那は諭すような顔つきで私を見ながら、「なんで泣いてるかをまず考えようか。」と私の前に立ちはだかった。

 

え。。っと。急な予想もしなかった質問に、「時間も時間だし、ミルクかな、と思って」と歯切れ悪く答える私に、教えを説くように「まず、赤ちゃんの気持ちになって考えてごらん。」とか言ってくる旦那。

 

その間にも娘の泣き声は大きくなっていく。「あれ、なんか今日遅いな。」と思ってることだろう。今まで築きあげた、特に隔離生活中で強くなった私と娘のきずなが、今、第3者の侵入により打ち砕かれようとしている。

 

「赤ちゃんの気持ちになって考えたけど、やっぱりミルクだと思います!」と、とりあえず切り抜け、急いで娘にミルクをあげると勢いよくゴックゴク飲んだっていう。

 

とりあえず、この4日間は疲れたという感想しか生まれない。あんなに家族で暮らすことを楽しみにしてたっていうのに、あの2週間の隔離生活さえを恋しく思う自分がいるなんて、いい加減にしろよ、と思うけど。

 

そしてとうとう今朝旦那は、「僕は子育ての総監督者となって、君の育児を指導していくことにするから。」と。「お互い向いてることを伸ばしていこう。」だって。

 

まとめるとすると、歯の浮くお世辞を言い続けたら、できの悪い上司は図に乗ってしまいますよ、って話。

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