セックスアンドザシティで人生を語ってる場合ではない。
娘が、全身麻酔で歯の治療をすることになった。
手術扱いになるため、オペ室での治療。総額の見積もりは、およそ100万円!
3歳くらいからでも歯医者には何度も行ったし、一時帰国のたびに検診も受けていた。
ただ、娘は治療を怖がり、嫌がった。
だから毎回、「虫歯の進行を遅らせる薬」を塗って終わる“治療”だった。
その薬を塗っていたにもかかわらず、虫歯の進行はとどまることを知らず。
2本の歯は神経に届き、娘が痛がり始めたので、治療を避けられる状況ではなくなった。
5歳になった今でも、長時間、口を開けて静かに椅子に座っていられるとは思えない。
そう判断され、全身麻酔での治療を勧められたのが先週。
ちょっと、待って。
歯の治療に100万円! 全身麻酔!
怖くて、金額にも怖くて、びびりまくった。
ひとりでは決められなくて、旦那に相談した。
彼はまず、歯医者の先生との打ち合わせを設定した。状況をちゃんと知りたい、と。
打ち合わせまでの間に、見積もりと娘のレントゲン写真をもとに、知り合いの医師に金額の相場まで確認しており、先生との面談では、ありとあらゆる質問を投げかけていた。
「娘にとって何が一番いいか」を知るために。
そして、シンガポールで全身麻酔をして治療をする。彼はそう判断したんだけどね。
それでも私は、まだうだうだしていた。
「日本に帰ったときに治療できないかな」
「もう少し大きくなるまで待てないかな」なんてさ。
強い罪悪感も感じながら。
母親として、自分の子どもを虫歯だらけにしてしまったこと。
子どもの健康管理や、毎日のルーティンを守ること。それも親の役目なのに。
私がもっと気をつけていれば、こんなことにはならなかったんじゃないか。
小さい頃から、欲しがればジュースをあげ、チョコもあげてきた。
私が、おおらかという傲慢な子育てをしてきた代償を払うのは、娘なんだと気づく。
その気持ちを旦那に伝えると、彼は言った。
「その感情は、今は必要ない。君は歯医者にも連れて行ってたし、検診も欠かさなかった。いま考えるべきなのは、娘にとって何が一番ベストかだけだ。
お金の心配をしているなら、それもいらない。こんなときに使うために、僕は仕事をしているんだ。」
私はやっと、決断した。
旦那は「君の子育ては、間違っていない。ただ、これからは健康診断や歯のことは、もっと共有してほしい。」と言った。
いつも色々聞いてくる旦那に、「めんどくさい」と流してきたのは、私だった。
子育てプロジェクトの、大事なパートナーなのに。
反省しても、もうどうにもならないから、いま気づけただけで、よしとしよう。
決めたからには、揺れません。
娘を不安にさせないために。二人で、娘を安心させよう。
