COCOA'S BLOG

娘に綴るあれやこれ。常夏シンガポールも10年目。国際結婚ワーママの日常

私の推し

娘の学校で、パフォーマンス的なイベントがあるというので、張り切って行ってきた。

 

コンサートホールのようなステージと、映画館のような椅子が備わっている学校。ステージに数十人の子供たちが並んで入ってきたときには、親たちは色めきだって、必死にステージの上にいる子供たちに手を振る。

 

私と旦那も、かわいいねえ、なんて言って目を細めながら、ビデオを撮ったりした。

 

あんまり練習はしてないんだろうな、という感じの劇と歌とダンスだけど、なんでもいい。とりあえずかわいい。

 

最後に、それではこの1週間がんばった生徒たちの名前を呼び、がんばったで賞のカードを渡します、と先生が言った。

 

お友達に優しくできましたで賞の、oo君、と名前を呼ばれた男の子が恥ずかしそうに立ち上がる。

その時点で、私は一気に熱が冷め、早く終わんないかな、と思い、のどが渇いたーと別のことを思っていた。

 

お片づけをがんばりましたで賞、お花に水をあげましたで賞、の子たちが表彰されていくのを、ぼーっとしながら見ていた。

 

子供が立ち上がるたびに、律儀に拍手をしている旦那に目配せをし、もう帰っちゃうか、みたいな合図も送ったりした。

 

自分の子供がパフォーマンスを終えたら、もうこの場に用はない。

 

その時、「リスクを恐れずにがんばったでしょう。You are an risk taker」と先生が言い、娘の名前が呼ばれた。

 

え!?

 

他の子供の名前が呼ばれてたときの冷めた自分はどこかへ行き、熱量が急に沸点に達する。

 

考える間もなく立ち上がって「うーーーー!ふーふー!!」とこぶしを突き上げながら全力で喜びをあらわした。

 

そのあとに「娘ちゃん、すごいよー」っと、手をメガホンにして、大声で叫ぶ。

 

推しに心を奪われ、半狂乱になるファンの気持ちが、今わかる。

 

周りの親たちが、びっくりし、なにこのアジア人?という感じの視線を感じる。でもすぐに「ああ、あの子の母親が過度に喜んでるのか。」と、納得してくれたのか、場がなごむ。

 

たぶんこれ、日本だったら、変人扱い。私はその後「雄たけびをあげた人」認定されるだろう。

 

娘が、恥ずかしそうに、立ち上がり、先生からカードを受け取る。

 

しんみりとしたところで、ふ、と我に返って、今の私ちょっと我をなくしちゃったかな、と照れながら旦那を見て見ると、彼は私には目もくれず、娘のビデオを撮っていた。

 

娘の名前が呼ばれて、叫ばずにはいられなかった私の横で、この瞬間をおさえるためにすぐにビデオを回したのだろう。

 

この世のものとは思えないほど、愛と優しさに満ちた目で、ステージにいる娘をみつめてた。

 

愛情の表し方はそれぞれ違っても。パパとママは、全身全霊をかけて、あなたを推し続けるから。

 

時々笑って手を振って。


追伸:

 

娘が学校から帰ってきて、誇らしげに見せてくれたカード。

 

Risk Taker-リスクを恐れずに挑戦する人

 

かっこいい、がんばれ。

 

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