COCOA'S BLOG

常夏シンガポールより発信中

嬉し悲しい、娘の卒乳

もうすぐ2歳になる娘が、卒乳した。彼女の場合は卒ミルク。産まれてからはじめて、一日一滴のミルクも飲まずに一日を終えた。

 

娘は粉ミルクとセットで哺乳瓶も大好きなので、1歳になってからは夜眠る前に200mlの粉ミルクを哺乳瓶であげていた。

 

1歳をすぎて哺乳瓶を使っていると虫歯になりやすいとか、歯並びが悪くなるとか言われるので、やめなきゃやめなきゃと思いながら、今日まできた。

 

娘の依存よりも、母である私の弱さのために。

 

昨日、夕飯の残り物野菜カレーを気に入ったのか、いつも小食な娘がもりもり食べた。そして、もしかしたら今日はチャンスなんじゃないか、と思いつつ夜を待つ。

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夜ご飯のあとにお風呂に入って、寝る前にあげるミルク。

ミルクのかわりに、ちょっと温めた牛乳をストローまぐに入れてさりげなく渡した。

 

実は何度か試したことのあるこの方法、いつもなら、これじゃないよね?的に私をにらみ、私をだますんじゃないよと大泣きするところ。哺乳瓶でミルクをあげないとおさまらない娘なのだが。

 

ストローまぐに入った牛乳をひとなめ。

 

一度興味をなくし遊びに夢中になったが、もう一度ストローまぐを自分でひきよせ、ごくごくと飲んだ。

 

「ミルクあげなくても大丈夫そうだね。」と小声で旦那に言うと、「まだわからないぞ。夜中になくかもしれないな。」と水を差すようなことを言ってきてイラっとしたけど、それは確かに。

 

もし娘が、夜中にミルク飲みたいと、お腹空いたと泣いたなら、私はあっさりとミルクを哺乳瓶で渡しただろう。どうか起きませんようにと願いながら。そしてほんのちょっと、泣きついて起きてくれるのを期待しながら。

 

その夜、娘は1度も起きずに朝をむかえた。

 

私は嬉しさと、悲しさとで、とても複雑な気持ちで朝をむかえた。

 

もう、娘に哺乳瓶でミルクを作ってあげることは一生ないのだ。哺乳瓶でミルクを飲むという行為が、日々めまぐるしく成長していく娘をまだ赤ちゃんだと思わせてくれていたのに。

 

産まれてから昨日まで、何百回と作り続けたミルク。

 

子供が成長するっていうのは、できることが多くなっていくだけじゃなくて、いままであたりまえだった習慣を断っていくことでもあるんだ。

 

産まれてすぐから、ずっとずっと粉ミルクと哺乳瓶をかかせなくて

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立てるようになっても哺乳瓶とミルク。

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走り回るようになってからも、いつも一緒だった哺乳瓶と粉ミルク。
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バイバイだね。


今朝、赤ちゃんからの習慣を断った娘は、いつもよりも大人びてみえた。