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常夏シンガポールより発信中

1歳と一時帰国、カオスな飛行機~シンガポールから日本編

 

はじめて子供と飛行機に乗ったのが、2020年12月。娘が4か月の頃。

 

泣いたりもしたけれど、抱っこして揺らしていれば、おとなしくしていたあの頃。

 

大変だ、なんて思ったけど、2歳になる直前の子供と一緒に乗る飛行機が、こんなにも過酷だということを身に染みてわかったのが今回の旅。

 

1歳児との夜便

シンガポールから羽田へは、夜便。

だいたいシンガポールを午後10時くらいに発つ便。

 

スケジュール:

午後7時くらいに家をタクシーで出発。

午後7時半くらいに空港到着。

午後8時にはすでにチェックインが済み、中に入っている。

 

娘はだいたい午後9時くらいに寝るけど、この日はもちろん寝るなんてことはなく、空港でも興奮状態。

ここで寝られては困るので、私も相手をして遊ばせてた。

 

機内で

機内に入ってもまだ興奮状態にある娘の機嫌は、怖いくらいに良かった。

 

ここで、うとうとしてくれるのが理想なのだが、もちろんそんなことはなく、目をギラギラと輝かせていた。

 

離陸したあとすぐ電気を消してくれればいいものの、すぐに機内食が運ばれ、その後も電気はなかなか消えず。

 

結局、午前1時くらいにやっと機内が暗くなったタイミングで、娘もうとうとしはじめたと思ったら、ぎゃー----と叫びはじめたところで旅がはじまる。

 

なんで私はこんな狭苦しい機内の中で、足を延ばせるスペースもなく、母親に抱かれながら眠りにつかなきゃいけないんじゃ、と彼女は叫んでいるのであろう。

 

足をばたつかせ、泣き始めた娘を、抱っこ紐にいれればおとなしくなるかな、と思い抱っこ紐に入れてみると、さっきよりもさらに泣いて暴れた。

 

乗客たちの無言の溜息が聞こえる。

 

しおらしく「みなさますみません」なんて思ってしまっては、焦ってしまうだけだ。

 

私の周りに座るかわいそうな乗客たちに、どうやら君たちはハズレをひいたようだな。7時間の飛行時間、この赤子の泣き声に耐えながら眠りにつきたまえ、と思いながら、娘をあやす。

 

あやしたところで、11キロになり、適度に自分の意思を持ち、歩くことも走ることもできる子供をコントロールすることはなかなか難しい。

 

娘も、眠気がピークに達し、それなのになぜか変なところにいるせいで眠れないのだ。

 

私は根気強く、抱っこの仕方をしたり、水分補給をさせたりしながら、娘が眠りにつくことを祈っていた。

 

小一時間泣き続けた後、やっとのことで娘が私の腕の中で眠りにつく。離陸後約3時間が経過。

 

機内にやっと静けさが戻った。

 

みんなごめん、ちょっとはゆっくりしなよ、と心の中で話しかけた後に、そう遠くない過去の自分を思い出す。

 

飛行機の中では、最新の映画を観ながら酒をガブガブと飲み、好きな時にうたた寝し、暇になれば本を読み音楽を聴ながら目的地に向かってた自分のことを。

 

そんな好き勝手やってた時間の中、泣き叫ぶ赤子がいたならどう思っていただろうか。

 

舌打ちくらいはしてたかもしれない。

 

あんなに赤ちゃん泣くなんておかしいんじゃないの、と思い、そんな風にする母親おかしい、くらいに思ってただろうな。

 

まさか自分が、泣き叫ぶ赤子をなんとか泣き止ませようと、飲まず食わずで機内でずっと立ちっぱなしになる日がくるなんて思いもしなかったけど。

 

ああ、これからはこれを「旅」のはじまりと呼ぶのね、と思った幕開けでした。

1歳との一時国した話は↓

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