長期の出張から旦那が帰ってきて、娘が発狂して喜んで、遊んで遊んで遊び倒した夜。
旦那(以下じじい)は、疲れすぎてベッドにぐったりと横たわった。
娘は、そんなじじいを見て、「今からマッサージごっこをします。」と言って、ボディクリームを用意し、私にホットタオルを作ることを命じ、水の入ったコップを用意した。
横たわるじじいの足の裏をふき、優しくマッサージをする。
「気持ちいいですか。」とか、「疲れてますよ。」とか言っても、一言も発しないじじい。
私は娘に、「もう、パパ寝ちゃってるから、あっちでママと遊ぼう。」と言ったけど、「大丈夫です。」と言って、じじいにマッサージをする。
そして最後に、いびきをかいて寝てしまったじじいのみみもとで、「お仕事がんばってますね。えらいですね。」と言った。
娘はさ、じじいが飛行機に乗って疲れて帰ってきたことを知っていたんだね。少し休んでから遊ぼう、と言うじじいに、それでも待ちきれなくて、「遊ぼう、パパ遊ぼう」と前のめりになってしまった娘。
お外でスクーターに乗って、アイスクリームを食べに行って、プールで泳いで、マクドナルドに行って。
疲れてるじじいを連れまわして、それでもパパと遊びたくて。
パパにマッサージをする、という遊びで、彼女なりにじじいをいたわった。
好きな人のために優しくしたい、と。優しくされたから優しくしたいと。それを思いやりと呼ぶのだろう。
じじいも老体に鞭打って、がんばりました。限界超えた顔しながら。それでも好きな人を喜ばせたいという気持ちを、愛と呼ぶのだろう。
