COCOA'S BLOG

常夏シンガポールより発信中

ベランダ転落事故のニュースから思うこと

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子供が産まれてから、子供関連の事故のニュースを見ると心がざわつく。

 

最近心が締め付けられたのが、ベランダから落ちて亡くなってしまった4歳の男の子。

 

子供が夜寝た後、お母さんがゴミ出しをしに行ったその間に子供が起きてしまって、開いていた玄関の鍵を閉めてしまった。

お母さんが警察に助けを求めに行ってる間に、子供がベランダから落ちていて亡くなってしまったというベランダからの転落ニュース。

 

子供が産まれるまえ、このようなニュースを見るたびに、母親の過失だと思っていた。

玄関の鍵くらい持っていかないなんてー、とか、寝ている子供置いてゴミ出し行く?とか、連れて行けばいいのに、とか。

 

そして、2歳と一緒の怒涛の日々を過ごしながら、母親の気持ちを想う。

 

やっと子供が寝て、いまのうちにゴミ出ししちゃおう、と思ったんだろうな。朝はバタバタするしな。いつもは子供起きてこないから、鍵持たずに小走りで行ったんだろうな。

 

たまたま起きてしまって、お母さんがいなくてパニックになった子供の気持ちを想う。

 

夜起きて、お母さんがいなくてどれだけ心細かっただろう。ベランダをのぞき込み、探したのかな。

 

私が4歳の頃、夜中に起きると両親がいなかったことがある。

パパとママがいないことにパニックになった私は、裸足で家を飛び出し、酔っ払いのサラリーマンを捕まえて、ママとパパがいないと泣いた。

 

酔っ払いの困り果てた顔は今でも覚えてるし、それでもこの大人になんとかしてもらわないとと思い、手を握って絶対に離さなかった幼い自分の本能も。

 

何分そうしていたかはわかならないけど、私のうしろから急に父親があらわれ、私を酔っ払いから引きはがし、慌てて家の中に連れて行った。

 

両親が夜中にいなかったのは、母親が産気づいて父親が慌てて病院にむかったから。私はぐっすり寝ていたので、母親を病院に送り、自分はすぐ家に戻るつもりで、私を寝かせたまま家をでたらしい。

 

母親を病院に送り届け、家に戻ると、家の前で小さい女の子とおやじがいたので、こんな夜中にあんな小さい子を外に連れ出すなんて、常識のない親だな。。と思いながら近づくと、「あ、俺の子供だ!」となったらしい。

 

父親は、私が誘拐されそうになってると思い、おやじから奪い取り、家に駆けこんだ。

 

結果オーライで、あの時の話は今でも笑い話として語り継がれるけど、あの時なにかがどこかでずれていたら、と思うとぞっとする。

 

あの頃住んでいたのがアパートだったら、私はベランダをのぞき込み両親を探したのではないか。助けを求めた大人がたまたま悪い人だったなら。助けを求める人がまわりにいなかったら、私は裸足のまま家を離れただろう。

 

日々の暮らしの中で、数々の偶然が重なり、今自分はここにいるんだという奇跡を想う。


日々の暮らしの中、数々の偶然が重なり、今もここにいてくれる娘を想う。