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シンガポールでの家探しがカオス2~夫婦喧嘩

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決まりかけた賃貸契約が破棄されてから数日、今住んでいる家を退去しなければいけない日まで3週間をきった。

 

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日本にいる私がいい物件を探し、不動産と連絡をとって旦那に内見に行ってもらう、という連係プレーを連日連夜行いながら、私たちは張り詰めていた。まるでお互いのことを苦手な上司と部下のように、業務事項のみを伝え合うこと3日間。

 

私:「よさそうな家見つけたんですけど、アポとってみましょうか。」

旦那:「そうしてくれ。」

私:「はい。アポとったので必ず出向いてくださいね。」

旦那:「わかっている。」

 

お互い離れ離れで引っ越しをしなければいけないストレスに、「いい家なかったらどうするんだろう。」という不安がのしかかりながら、やらなきゃいけない業務を淡々とこなしていたけれど、3日目でとうとう夫婦喧嘩勃発。

 

私:「本日内見があるので予定通り出向いてくださいね。」

旦那:「仕事に行かないといけないかもしれないから内見は明日にずらしたほうがよいかもな。」

私:「時間がないので家探しのほうを優先していただけないでしょうか。(威圧的な言い方)」

旦那:「君はイライラしすぎだ。正直その態度は好きにはなれないな。(冷静な言い方)」

私:「そしたらお好きにどうぞ。(投げやりな言い方)」

旦那:「君が思っていることを言ってくれ。(怒り気味の声)」

私:「とりあえずいったん電話を切らせていただきますね。」(冷淡な声)

旦那が何か言いかけていたが私はがちゃん。。。ではなく、プツンと電話を切る。

 

イタリア人の旦那と付きあって学んだことが、「大人の喧嘩の仕方」だ。

感情的にならずにお互いの意見を言い合うこと。

 

感情的になって言い合うことは「子供の喧嘩」で、言いたいことを言わずに無視しあうことは「思春期の喧嘩」だと、旦那は言う。

 

私は今まで付き合ってきた人とは、思春期の喧嘩しかしたことがなかった。言いたいことを言わず、自分の中で昇華していくのを待つやり方。

これはあきらかに日本人の喧嘩の仕方だろう。そして、いまだに大人の喧嘩に、私は慣れない。

 

旦那は常に気持ちを掘り下げていく。「なんとなく~してみた。」とか「わかんない。」という言葉は彼の辞書にはない。

 

気持ちを表現する国、イタリア出身の旦那と5年間付き合ってきた私は、慣れないながらも大人の喧嘩を終了すべく、1時間後に彼に電話をして気持ちを伝える。

 

私:「あなたが私にイライラしたといったことは当たってはいますが、今この状況でイライラするのは当たり前だと自分は思っています。仕事に今日本当に行かなければいけないのでしょうか。」

 

旦那:「僕だって家探しが重要なことはわかっている、ただ緊急で仕事にいけないかもしれなくて。(仕事に行かなければいけない理由の説明~中略~)行かなければいけないかもしれないのは午後2時にわかるからまた知らせるよ。」

 

私:「そういう理由だったらしょうがないですね。私のさっきの態度は大人気なかったとは思う。(反省した言い方)」

 

旦那:「イライラしてしまってあたりまえさ。大丈夫、僕たちにベストな家が必ず見つかるから。(ポジティブな言い方)」

 

私:「そうですね。まだ三週間もありますしね。(笑)」

 

旦那:「三週間も、じゃなくて三週間しかない、だろ?(笑)」

 

私&旦那:「ははははは。」

 

そしてとても明るく、私たちの大人の喧嘩は終了した。

 

大人の喧嘩をするようになってから、私は謝れるようになった。勝った負けた、ではなくなるからだ。

他人に自分の意見や価値を伝えて、わかってもらうことは、たとえ一緒に人生を歩んで行くと決めた人にでも正直いってめんどうくさい。できることならちょっとイライラしあって言い争いになったところで、数時間後にはなかったことになってるほうがずっとらくちんだ。

 

ただ、大人の喧嘩をした後はとても心地よい風が吹く。

 

で、なんの話だっけ?そうだ、家探し。

シンガポールでの家探しは、今住んでいる家を退去しなければいけない日まで3週間をきったところで、まだまだ続く。

 

大人の喧嘩がどうのこうの言っている場合では、とてもない。