常夏シンガポールより

2014年シンガポール渡星。シンガポール在住イタリア人と国際結婚。現在子育て中。

男と女はわかりあえると思っていたけど、妊婦と男は永遠にわかりあえないと思った話

私は、「男と女はわかり合える」と思っていた派だ。男は所詮浮気する生き物だし、なんて思ったことはないし、友人として成り立つとも思ってもいた。男に対して卑屈になることもなかったし、女の主張を押し付けることもない。私は一歩時代の先をゆく、理性を常に持った自立した人間だと思っていたのだ。

 

自分が、妊娠9か月目を迎えるまでは。。

妊娠9か月目、ホルモンに支配される

つわりもなく、それなりに順調に来た妊娠生活も、9か月に入って風向きが変わった。

  • とにかくだるい
  • とにかく眠い
  • 足がつる
  • 感情的になる
  • 座ってられない
  • 横になりたい
  • 食べたいのにすぐ苦しくなる

今までの私って、なんだったんですか?問いたくなるほど、急激に、お腹の赤ちゃんの影響力が私の生活に打撃を与えた妊娠後期にあてはまる症状たち。

特に「感情的になる」というメンタルの変化に、初めての妊娠経験者の私はとまどい、苦しんだ。自分の感情が、コントロールできない。

私は変わってしまったのか。

旦那の言葉に泣き崩れる

私がこのホルモンバランスを必死で調整している時に、事件は起こった。

旦那が電話口で私をからかったのだ。

友人たちとオンライン飲み会をやろう、という誘いを私が「ずっと座っていたくない。」と断った時、「それは君の言い訳だ。本当に友達を大切にしない人だよね。」と。

いつものちょっと意地悪な冗談なのだと思う。それでもその言葉に私は深く傷つき、

電話を切ったあと、一晩中泣いた。泣きすぎて呼吸がうまくできず、目は腫れ、親には一晩で花粉症が出たね、と言われた。

 

次の日、旦那に電話をし、泣きながら訴えた。私はあなたの言葉にとても傷つき、悲しくなりました。私の心と体は変化しているんです、どうぞ気遣ってください、と。

 

私の話を聞いている間の、「パリッパリッ」とポテチを食べる音がまた耳障りだ。旦那は明らかに感情的な私に困惑していた。なんだこの面倒くさい展開、と思っているようだ。

 

そうして彼は、妊婦の妻にとっては全て0点の回答を言い放つ。

 

「妊娠前は君は感情的でなかった。」と妊娠前と妊娠中の妻を比べる言葉を。

 

「僕は君を笑わせようとしただけだ。」という言い訳を。

 

最後には、「いつもの冗談を言っただけの僕は悪くない。」と自分を100%肯定したうえで、「でも君が傷ついたというなら謝ろう。」と妥協した。

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この世界不況の中私は恵まれている、と、妊娠中でも仕事をしている人はたくさんいるのに、と、産みたくても産めない人がいるから、と、他の人と状況と自分を比べ、私は泣き言なんて言わずに、幸せと思わなければならないんだ、と自制し続けてきたけれど。。

生理の時でさえ感情の浮き沈みがあるんだ、自分のお腹の中で日々成長する人間を抱えているときに感情のコントロールがきかなくなるのはもう、しょうがないじゃないか。

 

男と女はわかりあえる生き物だ、という私の理論は、妊婦と男には当てはまらないことがわかった妊娠9か月目。

 

男の人は、妊婦が感情的になった時には「ぼくには全くわからないけれど」と妊婦の気持ちは一生わかることはできない、と全面に認めたうえで、「人間をお腹で育ててるんだもん、感情的になってあたりまえだよ。」と受け入れ、「本当に君はすごいよ。」と褒めちぎろう。

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