7月で2歳になる娘と2人きりで、日本に1か月ほど一時帰国してきた。
私の中では、日本到着と同時に、親へ全ての育児を丸投げし、友人と酒を飲みに行ったり、1人で本を読んだり、ブログを書いたり、それはそれは充実した1人時間を過ごせると思っていたのだが。
甘かった。
まあ、今になって思い返すとそれは当たり前で、私の父も母も仕事してるのに、何を夢見てたんだろう、って感じなんだが。
シンガポールでは保育園に行き、1人の部屋で朝まで寝、生活のリズムをつかんでいた1歳児。
日本では大人3人と一緒で、ジジとババは何でも言うことを聞いてくれる。
それに加え実家では私と娘は一緒の部屋で寝ることになったので、興奮して調子にのって、朝方から起こされる日々がはじまった。
ジジババの甘やかしにより、好きな時にお菓子を与えられ、ジュースを与えられ、あげくのはてには昼寝さえ全くしなくなった1歳児と、四六時中一緒にいる日々のことを一時帰国と呼ぶのでしょうか。
だから、1歳児との旅行なんて、疲れるだけだ。本を読んでゆっくりしよう、なんて考えてた自分に笑っちゃうくらいに。
でもね、娘がおじいちゃんと、おばあちゃんという存在は、自分に果てない愛情を与えてくれる人だということを認識した。
飛行機に乗って会いに行かなければいけないその距離の向こうに、自分のことを愛してやまない存在がいることを知っただろう。
そして、私の両親が、孫を見るその表情を見れただけで、彼らを会わせてよかったと思えるし、会わせる義務があるとさえ思う。
70歳を目前にした父と母が、これからも元気でいられることが当たり前だと思わずに、会える時に会いに行こうと心に誓った。