娘に怒鳴ってしまった話。

ひとりごと

週末に生理になり、体調は最悪だった。

体が重く、腰が痛く、片頭痛で頭がキリキリするなど。

日曜日は朝から雨が降り、家からでれずに娘は不機嫌で、旦那は仕事をしているし、私の小さなイライラが積もっていく。

それでも雨の中、モールに行ったりご飯を食べに行ったりしたのだ。ずっと家の中にいるのはかわいそうだと思い。

そして夜、いつもと同じ時間に寝かせようとしてからの長い夜がはじまった。

寝ない。

いつもならだいたいベッドに寝ころびながら一緒に遊び、30分くらいで眠りにつく娘が、寝ない。

何度も水が飲みたい、とリビングに行き、何度もパパ―と呼びリビングに行き、うさちゃんと寝るからうさちゃんを連れてくるとリビングに戻り、何度も何度もあの手この手でベッドルームを脱出しようと試みる。

それが1時間たち、2時間たったところで、私はキレた。

「なんで寝ないの!早く寝なさい!」と怒鳴る。

もちろん怒られたくらいで早く寝てくれるわけもなく、ギャーと泣き、それで旦那が大げさに「大丈夫か?」などと寝室にあらわれ娘を抱き上げたので、さらに私はイラついた。

娘は旦那に抱っこされながら、大げさに泣き、そのまま旦那とリビングに行き、アンパンマンを見せろと要求し、旦那とアンパンマンを見始めた。

私はふてくされて寝室で寝転がっていた。

そしてら今度は、アンパンマンを見ながら、「チョコ」と旦那に要求し、「チョコはないけどチョコアイスならあるよ。」と旦那がガサガサと冷凍庫からチョコアイスをとりだそうとしているのを聞き、慌ててリビングに戻り、「アイスなんてあげなくていい!」と怒った。

鬼のような私を見て、旦那と娘はビックリしてたけど、私は娘をさっと抱きかかえ、また寝室に連行した。

「パパ―」と娘はチョコアイスのために叫ぶけど、旦那は私が怖くて身動きがとれず、娘を助けることができない。

寝室に、娘を連れていき、私は不機嫌極まりない顔をして、横に寝ころぶ。

娘はさすがにやばいと思ったのか、私に「ママ、抱っこ」と甘えてくる。

それを無視し、目を閉じ寝たふりをする私。

「ママ、てって」と手をつないでこようとする娘さえ無視し、タヌキ寝入りをする大人気ない40歳が私だ。

娘はまた少し泣いた。

それでも私は寝たふりをする。旦那はたぶん寝室に来て私に怒られることを恐れ、リビングで息をひそめていることだろう。

娘は私のほっぺをぺちぺちたたいて起こしてこようとしたけど、それでも起きない母親のとなりで、疲れてそのうち寝た。

寝かしつけから、約3時間の戦いを終えて。

私のほっぺに置かれた小さな手のひらと、涙の跡が残るぽっちゃりしたほっぺ。まだ鼻をひくひくさせながら眠りについた娘を見て、たまらない罪悪感が襲ってきた。

私は一体、何様なんだよ。

大人だって、寝れない時がある。ましてや1日中雨が降ってて満足に体を動かせなかった日曜日。眠れない夜に無理やり寝ろとどなられるなんて。

リビングに戻って、旦那になんか言われても嫌だし、何を言われてもイラつきそうなので、その日はそのまま寝た。

次の日、娘はいつも通りで、元気に朝ごはんを食べ、元気に登園したけれど、私は気持ちが沈んでた。

こんなに愛おしい娘なのに、昨夜の娘への感情は、憎しみににたそれだった。

寝ないだけで。

私はいったい自分を何様だと思っているのか。

罪悪感で吐きそうになりながら、娘へのお詫びのつもりで、おもちゃを買いチョコレートを買った。

そして、それってモラハラ男が妻を殴った翌日はすごい優しくなるっていう心理の法則じゃん、とさらに自己嫌悪に陥った。

もやもやの晴れない日をすごしていると、保育園の先生から「今日娘ちゃん1人でたくさんご飯食べましたよ。」という連絡と、娘の写真が送られてきた。

まずそうな(笑)ローカル園のランチを、1人で全部食べたらしい。

なんて誇らしくて愛おしい。

こらからも何度もこういう時があるだろう。

そういう日を限りなく少なくするため、常に私自身がハッピーでいられるためにも、自己管理をきちんとして毎日に感謝しながら過ごそう。

昨日は怒ってしまって本当にごめんね、大好き。

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Cocoaプロフィール
cocoasan

2014年、旅行でたまたま訪れたシンガポールに魅了され、32歳で現地採用の銀行員としてシンガポールに移住しました。現在は、フィットネスジムを経営する夫を手伝いながら、シンガポールで子育てをしています。

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