ネイルサロンでのこと。
となりに座っていた7~8歳くらいの白人の女の子とお母さんが、2人でペディキュアをやりながら、ずーっとおしゃべりしている。
盗み聞きしていると、女の子が趣味で作っているアクセサリーを、イベントで売る、らしい。
お母さんと娘は、翌日に行われるイベントで店舗を出店しアクセサリーを売るために、ペディキュアをしながら打ち合わせをしている。
わーーぎゃーーと、私は心の中で発狂した。それ、数年後絶対うちらがやるわ!と。
手先が器用で集中力があって、アクセサリーなんかを作るのが大好きな娘。人を集めたり、お祭りごとが好きな私。そして、根っからの商人(あきんど)野郎の旦那。
娘がアクセサリーを作り、私が人を集めてブースの予約なんかをし、旦那には値付けをさせようか。
隣の親子の話から、私も少し先の未来へ思いをめぐらせる。
親子があまりにも楽しそうで、途中でネイリストも、他の客も、そして私も話に加わる。
はじめてアクセサリーを売るの?何時から出店するの?どこのモール?アクセサリー見せてー、なんて、女だけが集まるネイルサロンがまるで女子高生のように盛り上がる。
女の子は、「明日はちょっと緊張するけど、それよりも楽しみ。でもやっぱり緊張するから明日が来ないでほしい。でも待ちきれない。」と、支離滅裂な自分の気持ちを語り、みんながあたたかく笑った。
自分の趣味を、母親が形にしてくれるなんて、どんなに素敵なことでしょう。社会とつながり、お金を稼ぐことの意味を知るんだろう。
がんばれ女の子!