娘は、日本で産まれて日本のパスポートを持っているので日本人。イタリア人を父に持つので、イタリアのパスポートを取得しようと、私と旦那は娘が産まれてすぐに動き出したのだが。。
外国人同士でシンガポールに住み、シンガポールのイタリア大使館に何度も出向き、日本にいる母に頼んで日本の市役所に何度も出向いてもらい、日本にあるイタリア大使館に連絡をし、オランダにあるイタリア大使館に書類を送り、スペインにあるイタリア大使館に連絡をとり。。
その都度必要な書類が変わったり、時間がとられているうちに書類の有効期限が切れてやり直しになったり、それはそれはスローなペースで、たらいまわしの刑にあい、そして4年越しに、ついに手に入れた、娘の、イタリアパスポート!
私と旦那は今までの苦労をわかちあい、パスポートをうけとりハイタッチした。当の本人である娘は、「日本のパスポートとなにが違うの?これ、私いらない。」とか言ってやがる。
以前日本人と台湾人のハーフで二重国籍だった友人から、18歳になって国籍を選ばないといけないとき、彼氏も友達も台湾人なので台湾の国籍にしたい、と親に頼んだけれど、親が絶対日本の国籍のほうが得だからと日本の国籍をとらざるを得なかったという話を聞いた。
若かりし頃の自分は、「えー、信じられない、そんな親嫌だね。」なんて言ったけど、
台湾のパスポートは、中国とのしがらみもあるのだろう。日本のパスポートのほうが世界的に強く、日本のパスポートの所持を子供に強要しないといけない親の気持ちが、
いまならわかるけど。
娘が大人になったとき、日本の国籍を選ぶのか、イタリアの国籍を選ぶのか。何を考え何を想っているのか。
あなたの未来の選択肢が増えたことに、乾杯。