娘の学校の遠足で、ボランティアの保護者を募集していたので、参加してみた。
学校から近くの公園まで、みんなで公共のバスに乗り、公園で遊ぶという遠足。
ボランティアで来ている親ひとりにつき、子どもふたりを引率する。
私は、自分の娘と娘の友だちを担当した。
5歳児20人が一斉にバスに乗るとさ、もうカオス。
列を乱す子がいて、ひとりが叫べば、つられるようにみんなが叫ぶ。
私は、エネルギーをすべて吸い取られていく感覚を味わっていた。
炎天下のなか、親たちは誰もが口数少なくなり、
「早く終わらないかな」という心の声が、そこかしこから聞こえてくる。
一方で子どもたちは、滑り台、ブランコ、追いかけっこ。
時間になっても、「もっと、もっと」と遊び続ける。
娘は笑いながら友だちを追いかけ、冗談を言い合い、楽しそうにしていた。
あんなにシャイで、言いたいことを言えなかった子が。
遊んでいる娘を眺めていた私のところに、先生が来て
「Your daughter has confidence now. She is proud of herself.」
(あなたの娘は、自信がついて、自分自身を誇りに思っていますよ)と言った。
ずっと私は、恥ずかしがり屋で、自信のない子だと、娘のことを、そういう子だと思っていた。
私の子どもの頃に似たのだと、決めつけて。
信頼できる大人のなかで、自分を好きになることを学び、そこから少しずつ自信をつけていった娘は、なんてまぶしいんだろう。
炎天下で体力をとことん奪われた遠足の引率も、娘の輝きの前では帳消しに、少しはなった。
