常夏シンガポールより

2014年シンガポール渡星。シンガポール在住イタリア人と国際結婚。現在子育て中。

シンガポールで14日間のホテル隔離体験~日本出国からシンガポール入国審査

 

PCR検査をうけただけで、検査結果は陰性で間違いないだろう、とほっとし、シンガポール出国前日は、日本で最後の夜「女3世代女子会」を開催すべく、ホテル日航成田に宿泊。

もちろんGOTOトラベルで予約し、かなりお得に泊まることができた。

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私は、寂しさと不安と楽しみな気持ちとが交わう、不思議な気持ちで日本の最後の夜を、母親と娘と過ごした。

 

JALで快適な空の旅を

ファーストクラスラウンジ

JALのカウンターには人は全然いないけど、チェックインをするときに各国に入国する必要書類がそろっているかの確認作業をするため、結構時間がかかる。

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がらっがらの空港。

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無事にJALカウンターでの書類検査は全て通りほっとした後、JALカウンターのお姉さんが「申し訳ございませんお客様、現在プレミアムエコノミーでお使いになれるSAKURAラウンジがコロナのため閉鎖しておりまして、その代わりにファーストクラスのラウンジを使用していただくことになりますがよろしいでしょうか?」と聞いてきた。

 

今回子連れはじめてのフライトで心配だったのでプレエコ席を予約していた私。全然申し訳なくないどころか、超ラッキー。

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意気揚々とファーストクラスラウンジに向かったさきには、白人のベテランパイロットたちが慣れた様子でくつろぎ、デビ夫人のような国籍不詳なマダムが紅茶を飲み、マッサージチェアが置かれた個室のマッサージ室があり、異空間を満喫できた。

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プレエコでのフライト

フライトは、快適なはずだった。プレエコ席が私たちだけだったので、やりたい放題ではあった。ただ、フライト中の娘のぐずりが半端なかった。初めての長時間フライト、閉鎖的な空間でしかもまわりには誰も人がいない。娘は怯え、泣き叫び、ここから出たい、と体で訴えていた。

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写真は、無理やり娘を乗客として椅子に座らせた図。

 

いつもなら、ちょうど父親と母親が仕事から帰ってきて、みんなでわいわい夜ご飯を食べ、娘は横でにこにことしている時間なのだ。大人3人からちやほやされ、ご機嫌でいる時間なのに。

娘はフライト中ほぼぐずり、私はぐずる娘をあやし続け、お互いくたくたになった頃、やっとシンガポールに着いた。

 

シンガポール入国審査

入念な下調べをし、すべての必要書類があることを何度も確認し、向かった入国審査。

 

シンガポール入国に必要な書類

  • パスポート
  • ビザ
  • オンラインで申請したHealth Declaration Formのコピー (最低出国直前、シンガポールに着いてからでも記入提出OK)
  • SG政府から届いた、何日に入国してもいいですよ、というメールのコピー
  • 英語のPCR陰性証明書

それなのに、入国のときに「PCRの陰性証明に不備がある。」と言われ、軽くパニくる。「証明書の名前は手書きじゃなくてタイプしてないとだめだろ。」と。そして、まさかの「今そこでもう一回PCR検査しろ」と。

疲れ切った頭で考える。成田空港のPCR検査場が、私たちのPCR陰性証明書だけ手書きで名前を書いたのか。そんなことはあるわけがない。「いつも証明書はタイプして出してるんだけど、この2人は手書きにしちゃおー。」なんてことあるわけがない。ということは、他の人は何度もこの陰性証明で入国できているはずだ。

 

例えば名前のスペルが間違っていたり、検査時間が72時間前になっているのなら、わかる。ただ、証明書上の名前が手書きだからだめだなんて。

そしてその入国審査官は、そのあとに信じられないことをいう。「赤ちゃんってPCR検査受けないといけないんだっけ?」と。

 

は?規制が変更になって、嫌がり泣く赤ちゃんに私は無理やりPCR検査をさせなければいけなかった。嫌がる飛行機に何時間ものせて、やっとここまでたどり着いたのに。

 

PCR検査が唾液検査でも問題なく入国できた人もいれば、鼻の検査でなければだめと言われた人がいるのも、ただ入国審査官の当たりはずれだったのだ。

陰性証明書に、どこの検査場のライセンス番号が記載されている必要がある、というのも、たまたま運が悪かったのだろう。

 

「もう一度PCR検査はうけない。成田空港PCR検査センターに電話して確認して。」とかっこよく突っぱねたところ、別のところにつれていかれ、そして放置された。

 

その間、ずっと抱っこ紐の中で不安そうにきょろきょろしている娘に、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。検査官に何度確認は取れたか聞いても、「今確認している。」といい、何人で談笑している。彼らもどうすればよいかわからないのではないか。

 

20分がたち30分がたち、それからどれくらい待っただろう、疲れと、空腹で限界にきた娘が「ぎゃーー」といきなり火が付いたように泣いた。

そうすると、検査官たちは急に慌て「じゃあ、出ていいよ。」と私たちを入国させたではないか。

 

結局なんの確認もなく入国させるのなら、いままでの茶番劇は一体なんだったのか、と思ってしまう。

 

出る前に、「はい、あなたたちは黄色のステッカーね。」と言って私の肩と、泣きじゃくる娘の肩に黄色の丸いシールを貼る検査官。娘の小さい肩に張られた黄色のシールを見て、涙があふれてきた。

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ホテル振り分けのため、色のついたシールを貼られる。36の方は、ホテルに入る前に検温して自分の体温を貼られる。

 

すったもんだの末、やっとシンガポール入国を果たし、バゲージクレイムのところへ行くと、係の人がすでに私の荷物をひとまとめにしてカートにのせてくれていた。

ここからバスに乗ってホテルの部屋に入るまで荷物は誰かが運んでくれるので、指一本触ることはない。

 

怒りと不安と心細さと、娘に対する申し訳なさとで胸いっぱいになっていると、係の人たちが、「あいつ誰に手をふってるんだ。」と世間話をしているのが耳に入る。

え、誰?あ、旦那が空港に来ているはずなんだ!

 

見ると、ガラス越しから私たちに、大きく手を振る旦那の姿が。会えるかわからないから来なくていい、と言ったのに、「行ってみないとわからないじゃないか。一目でもいいからこの目で実物の娘をみたい。」と空港に駆け付けた旦那。

 

係の人に、「あれ旦那なんだけど、ガラスの近くまで行っていい?」と聞くも、「NO」の一言。

来てくれたはいいけど、遠いな。。と思っていると、セキュリティガード2人が私の腕をつかむようにして立ち上がらせる。「行くぞ。」と促されたさきは、旦那がいるほう。旦那が、外にいるセキュリティガードに事情を説明し、手配してくれたらしい。

 

4か月半、会いたくて会いたくて会えなかった娘に、ガラス越しで初めて対面する。疲れ切って抱っこ紐の中で眠る娘の、目の下の涙の跡を見て、耐えきれなくて泣く旦那。

そこで、「もうそろそろいいか。」と連れ戻される私。

これ、まるでドラマじゃん。

 

不安そうにしている旦那を見て、いままでつらかったのは、自分だけではないんだ、と当たり前のことを改めて思う。

何かをしたくても、何もできない旦那のほうが、もしかするともっとつらかった。

 

大丈夫、入国さえできたんだから、あとは流れに身を任せるだけ。そして、早くベッドで横になりたい。