友人と会う時の人数制限や、外出時のマスク着用強制、シンガポール国外に気軽に行けない、家族に会えない、なんていったことがもはや「当たり前」のことになって早数年。
世の中には戦争が勃発している国もある、と。私たちは安全な国にいれて幸せだ、と。この不便さを幸せと呼ばなければと自分に言い聞かせ、小さな小さな閉ざされた国の中で、楽しみを見つけていた数年間。
昨日急に首相が国民に向けたスピーチを行うと言ったところで、たいした期待はしていなかったのは私だけではないだろう。
規制緩和をしたと思ったら新しいコロナウィルスの誕生で、すぐに規制強化。規制緩和をしたら、国内の感染者が急増しすぐに規制強化と、期待を裏切られ続けたこの数年。
外出時に、マスクの使用は任意ですよ、と言われただけで、人間は涙まで流せるということを知った。
国内の規制緩和について~3月29日から
今まで子供も入れて5人でしか集まれなかったのが、10人で集まれる(子供も入れて)。
屋外でも室内でもマスク着用義務だったのが、屋外でのマスクの着用任意。
シンガポール国内の規制緩和で泣きたくなるほど嬉しいのが、この2つ。
1年3か月前、4か月の赤子とシンガポールに戻ってきて、ホテルで2週間缶詰になったことを思い出す。
人間らしい暮らし。強制されない暮らし。外出時に、「アンバサダー」と呼ばれる赤いポロシャツを着た政府のご用人たちに見張られない生活。
鼻がかゆくて、一瞬マスクに手を入れて鼻をかいただけで注意されたような出来事から、やっと解放されるのか。
それからそれから、国の行き来がしやすくなったり、旅行者がシンガポールに入国できるといったさらに嬉しいニュースを聞きながら、心が躍る。
まずは、乾杯。