COCOA'S BLOG

娘に綴るあれやこれ。常夏シンガポールも10年目。国際結婚ワーママの日常

グッバイ、ベビーカー

数ある種類の中から、ベビーカーを選ぶ、という果てしなき旅から始まった。
A型だのB型だの、対面式だの。


走行性がいいけれど重いとか、軽すぎると安定しないとか。


飛行機に持ち込みできるものがいいとか、地面からの熱を避けるために座面は高いほうがいいとか。

www.kokoasan.com

娘が産まれる前、本当に自分がこれを押す日が来るんだろうか、と思いながら組み立てたベビーカー。

f:id:Kokoasan:20260711003453j:image

実際には、娘が産まれてから6歳近くになるまで、ほぼ毎日活躍した。


悩んで選んだベージュのカバーはボロボロになり、あとからピンクのカバーを買い足したほどに使い込んだ。

 

f:id:Kokoasan:20260711003436j:image

日本へも何度も一緒に往復し、イタリアにも、マレーシアにも、タイにも、インドネシアにも、このベビーカーは一緒だった。

 



f:id:Kokoasan:20260711003441j:image
f:id:Kokoasan:20260711003510j:image
f:id:Kokoasan:20260711003427j:image
f:id:Kokoasan:20260711003501j:image
f:id:Kokoasan:20260711003431j:image
f:id:Kokoasan:20260711003506j:image


バンコクでは、タイヤが穴にはまる、なんて出来事もあった。

 

ベビーカーに乗りたがらず、抱っこをしながら押した日も何度もある。
寝ない夜、泣く赤子を乗せて、夜のシンガポールをただ歩き続けたことも。

 

タクシーに置き忘れて途方に暮れたこと。
荷物をかけすぎて、娘を乗せたままひっくり返したこともある。

 

他の子どもたちが次々とベビーカーを卒業していく中で、
娘と私は、当たり前のようにベビーカーでプレイデートに現れた。

 

ある日は、学校帰りに遠出をする予定でベビーカーを押して迎えに行ったら、「ちょっと、恥ずかしいことしないでよ」と娘ににらまれたり。

 

買い物に行くときは荷物も積めるから、「今日はベビーカーで行こう」と言っては、断られる日が増えていく。

 

娘をベビーカーに乗せることで、楽をしていたのは私のほうだ。
カフェラテをカップホルダーに入れて、大変だと言いながらも、優雅にカフェタイムを楽しみながら、自分の行きたい場所へ行けていた。

f:id:Kokoasan:20260711003448j:image

気づけば、ベビーカーを使う頻度は減り、娘は自転車やキックスクーターを好むようになった。

 

どんどん広がっていく、娘の世界。
その背中を必死に追いかける、私。

 

そして今日、そのベビーカーを売った。

優しそうな、きれいなママが引き取ってくれた。

 

その人が、娘のベビーカーを押して去っていく。

寂しい、なんて思ってはだめだ。

 

娘は手を振り、「わたしのストローラー。わたしのー。ばいばいー、ばいばいー。」と言った。

娘だって思い入れがあるだろう。そりゃあんなにいつも乗ってたからね。娘と一緒にベビーカーにお別れができてよかった。

 

ベビーカーを押しながら歩いた日々も、見てきた景色も、感じてきた数えきれない感情も、あなたが赤ちゃんから少しずつ成長してきた証。

 

私はきっと、ずっと忘れないから。

 

グッバイ、ベビーカー。

f:id:Kokoasan:20260711003800j:image
f:id:Kokoasan:20260711003803j:image