シンガポールに来たのが2014年9月11日。10年がたち、11年目に突入した。
アメリカの大学をでて、東京で働き、海外で働きたいとカナダで働き、また東京で働いて、都内での転職先でぼろぼろになり、シンガポールに来た。
必死だったあの頃は気づかないけど、アラフォーになった自分がコーヒーを飲みながら過去を振り返ったときに思う。
あの、なにかに導かれてる感覚を。
全ての人との関わり、ほんの少しの偶然の積み重ね。心がカチッと決まっていく感覚を。
数年会っていなかった男と久しぶりに会ったとき、彼はシンガポールからの旅行の帰りで、興奮ぎみにシンガポールのよさを語ってきたこと。私に、絶対に1度行くべきだとシンガポールをごり押ししてきたこと。
私のようなハイソなアラサーが、東南アジアなんかへ?と、薄ら笑いながらも、シンガポールにほんの少し興味を持ったこと。
シンガポールで働く知人とさえいえない距離の知り合いに連絡をとると、会おう会おう、案内するよ、と言ってくれたこと。
シンガポールに着いたとたんに、引き込まれたこと。
旅行ついでに寄ったシンガポールの日系人材派遣会社で、なぜか難しいから来ないほうがいい、的なネガティブなことを言われても。
その時には想いは決まっていまたこと。揺るがない気持ちで、この国に辿り着いた。
あれから、まるまる10年の時がすんだんだ。
あれから、なにかを成し遂げたわけではないけど、めぐりあわせで娘に出会えた。
子供ができて人生がひっくり返り、考え方も価値観もまるで変わった自分に驚きつつも、悪くはない。
1人の時のように、自由に気ままに行き先を変えるような無謀なことは、たぶんもうしない。
それでも、不意に訪れるだろう予期せぬ出来事に柔軟に向き合える、やわらかで強い心は失わないようにするから。
11年目のシンガポール、よろしくな。
