娘、5歳1カ月。歯が抜けた。
歩くのも遅い、おむつがとれるのも遅い、なんか色々まだかまだかと思うことのほうが多かったのに、歯が抜けるのは、誰よりもはやかった。
数週間前、なんか下の歯が動いてる気がする、と娘が言い始めて、私は「動いてる気がするだけだよ」と言った。
ママ友たちもみんな「まだはやい」と言い、娘は気の早い嘘つき女、にされた。

それからぐらぐらぐらぐら、あきらかに歯が抜けそうになってきていて、はやいだろ、と心の中で突っ込みつつも、昨日やっと最初の歯が抜けた。
歯がうっすらと生えてるのを見つけたときの、驚きと喜びを昨日のことに思い出す。あの、ざらっとした生えかけの歯の感触も。

あれからたった4年ほどで、今度はその歯が抜けるだなんてね。歯ってさ、寿命短くない?あと10年は子供の歯でいけそうじゃない?とか屁理屈いいつつも。
そしてなんだって?歯が抜けたらTooth Fairy歯の妖精がくるだって?
海外では、抜けた歯を枕元に置いておくと、歯の妖精がコインと交換してくれるといわれているよう。
なんとおしゃれなストーリー。
「ねずみの歯と、とりかえてくれー」と抜けた歯を庭に投げた自分の子供時代を思い出しながら。
昨日、抜けた歯をきれいに水で洗って、枕元に置いて寝た娘。

寝る前に「Tooth Fairyは来ないとは思うよ、でも来なくてもがっかりしなくていいよ。」なんて、現実を教えるママを演じる自分。
そして、私が妖精となりましょう。
もっと色々凝りたかったけど、なんせ初めての体験なので、折り紙で小さな箱を作り、そこに1ドルコインとThank youと書いたお手紙をいれて。


あ、歯と交換だっけ。娘が枕元に置いた歯を、そっと取って、箱をちょこんと置く。
びっくりするかな、喜ぶかな。そんなワクワクとドキドキを感じながら、私も眠りについた。
翌朝、いつもは揺り起こしてやっと起きる娘が、私を揺り起こす。「ママー!来たよ。ほんとうだったんだよ。ほんとうにいたんだよ!!」と。
小さな箱を小さな手でそっと開けて、本当に嬉しそうにコインを見つめる娘。
「ありがとう、Tooth Fiary,また来てね。」って。
あ、そっか。Tooth Fairyこれで終わりじゃないんだ。あと数十回か、この儀式を続けるんだ。
子供の成長に、追い付かないと。物理的に見える成長を喜ばないと。ちょっぴり寂しいなんて言ってらんない。
一生に一度しか訪れない瞬間たちは、祝いましょう。おおげさに、祝いましょう。