弟の2歳11か月の息子が、先日自宅でけがをした。弟のお嫁さんが息子をお風呂に入れてパジャマを着せ終えて、自分が体をふきパジャマを着ているその間に。
息子がリビングに戻ってしまって後を追っているときに、ギャーと泣き声が聞こえて、慌てて行ってみると、口の中が切れて血だらけだった、と。
弟はその日仕事で、お嫁さんが救急車を1人で呼び、病院に連れていき、甥っ子は緊急手術をしてクリスマス前に退院だと言っていたのに。
それから様子見、様子見で、病状の詳しい説明もないままクリスマスに退院できず、弟夫婦の事情聴取と、児童相談所の家庭訪問、そして保育園への聞き込みまではじまったらしい。
甥っ子は、1歳ちょっとすぎの時に階段から落ちて救急車で運ばれている。3階建て一軒家に住む弟家族、お嫁さんが2階にあるキッチンで夕飯の支度をしているときに3階で弟と甥っ子が遊んでいたけど、弟が目を離したすきに母親を追って階段から落ちた。
その時のこともあって、今回甥っ子のけがが虐待ではないか、と疑わているらしい。
自分の子供を守り切れなかった悔しさと後悔に、追い打ちをかけるように、今度は容疑者となり行動を怪しまれる。
話を聞くだけでも辛くて怒りがこみあげてくるのに、本人たちは一体どんな気持ちでいるのだろう。
テレビで幼児虐待のニュースを見るたびに、「ありえないわー。」とか思っていたけど。
キャンプ場で、子供をほかの子供のところに遊びに行かせて、いなくなってしまった事件でも、子供の親が犯人だと言われていたっけ。
私も「これ親だよねー。」なんて言っていたはずだ。
子供にかかわる事件は、それこそ親が一番に容疑をかけられているよな、と、そして私も「親が一番怪しい。」とか刑事ぶって言ってたんだ。
他人事じゃないんだろう。子供が成長していくにつれて、活発に動けるようになるにつれて、社会に入っていくにつれて、けがや事件やセクハラやいじめと戦うことがあるだろう、ということはなんとなく想像していたけど。
子供を守るだけではなくて、児童相談所がでてくることもあるんだ、ということをはじめて知った。
例えば、子供の予期せぬけが予防にプラスで、虐待容疑をかけられないためにするのは、一体どんな対策が必要なのだろうか。
子煩悩な弟と、肝っ玉母さんのお嫁さんが、どんなに息子のことを愛し育てているか知っているのに。弟とお嫁さんは、こんなに悔しいことはない、と泣いていたけど。
ただ、こうやって厳しい医師と児童相談所の連携によって、虐待から救われている命もあるのだろうか。だったらいいな。そうでなければやるせない。