娘のはじめての胃腸炎

シンガポール子育て

金曜日の夜、やっと週末だね、と言いながら家でピザを頼み、いつものようにだらだらと家族で過ごした。

そしていつものように娘は眠りにつき、夫婦でワインを飲みながらくつろいでいると、急に「ギャー」と叫び声が聞こえ娘の部屋に行くと、ベビーベッドいっぱいに吐いていた。

慌てて抱き上げた私の肩にも勢いよく吐き、予想しなかった出来事に、私は軽くパニックになった。

娘が吐くその瞬間を見てない旦那は、「そんなにパニックになるなよ。これは君がパルメザンチーズをあげすぎたからだな。」と軽い口調で私のせいだと断定した。

その夜、ピザにかけるパルメザンチーズを、「そういえばパルメザンチーズは赤ちゃんでも食べれるんだよね。1日小さじ1杯までならオッケーなんだっけ。」とか言いながら、一つまみ食べさせてみると、パクパクと食べたので、調子にのってパルメザンチーズのみ手でつまみながら食べさせていたのだ。

私は激しく落ち込んで、とてつもなく自分を責めた。

ワインを飲みながら、おもしろがってチーズを与えはしなかっただろうか。大人だってそのままパルメザンチーズを口にすると刺激が強いのに、初めてチーズを食べる赤ちゃんに、パルメザンチーズをそのまま与えたのだ。

とりあえずシーツをかえ、床を拭き、娘の体を拭き、着替えさせ、自分の着替えをして、驚いて泣く娘をあやしながら、一度眠りにつかせたけど。

その夜娘は、何度も何度も吐いた。

私は一睡もできず、申し訳ない気持ちになりながら、迎えた朝。

今度は下痢がはじまり、軽く熱がでて、週末の予定を全てキャンセルして、溜まっていく洗濯物を処理しながら、娘の世話をしていたところ、今度は旦那が気持ち悪いといい吐き、熱がでた。

えーっと、娘の体調不良の原因が私が与えたチーズなら、旦那にうつるのだろうか。疑問に思っていると、保育園の先生からチェーンメールがきて「保育園で感染症胃腸炎(Gastroenterities)が流行っているので、下痢や嘔吐の症状がある場合は保育園を休みましょう。」と。

私があげたパルメザンチーズが引き金になったかもしれないけれど、とりあえず直接の原因はチーズじゃなかった。保育園で他の子供から移った菌だった!

これが先輩ママたちがよく言う「幼稚園行きだすと、他の子供から風邪うつって、子供から親にうつって大変だよー。」というやつだ。

生後8か月、風邪などの体調不良もなくいままできたのがラッキーだったのだ。

これから当たり前のように増えていくであろう、子供の急な体調不良にも、慌てず、強く冷静でいること、とこれからの自分に命じた

そして、旦那に対しては、「こいつ使い物になんねーな。」という怒りの感情しかうかばなかった。

体調不良の娘の世話をしている時に、「お腹すいたー」と言ってくる旦那に、「体調悪いのに、食欲はあるのかよ。」と腹立たしい気持ちになり、「熱37.2度もある!」と報告してくる旦那に、「その体で、37.2度なんて平熱だろ。」といらだった。

旦那には、私には絶対うつすなよ、と殺気立ちながらも、台本棒読みで「ハヤクヨクナルトイイネ」と繰り返し言っていた。

旦那の急な体調不良には、上手に気遣うフリを覚えること、とこれからの自分に命じた。

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Cocoaプロフィール
cocoasan

2014年、旅行でたまたま訪れたシンガポールに魅了され、32歳で現地採用の銀行員としてシンガポールに移住しました。現在は、フィットネスジムを経営する夫を手伝いながら、シンガポールで子育てをしています。

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