世にもくだらない夫婦喧嘩

シンガポール子育て

温厚で天然の旦那と、めんどうくさいことは避けて通る私は、ほぼ喧嘩をしない。

喧嘩といえば、多少意見の食い違いがあり、ちょっと険悪なムードになる程度。

ホルモンバランスががっつり崩れる妊娠中も、子供ができてからも、コロナ禍でビジネスが傾いても、日本とシンガポールで離れ離れが8か月以上続いたときも、喧嘩になることはほぼなく、お互いを気遣いあいながら乗り越えてきた、なんて素敵な夫婦なんだろう、とさえ思っていたけれど。

先日、世にもくだらないことで大喧嘩をしてしまった。

英国王室を脱退したメーガン妃のことで。

英国王室に嫌がらせをうけただの、差別されただののゴシップニュースを見ながら、旦那が「本当にメーガン妃ってかわいそうだよね。僕は本当に同情するよ。」と言ったので、「どこが?全然かわいそうじゃない。」と私は意見を言った。

メーガン妃を同情するなら他に同情する人たちが世界中に山ほどいる。メーガン妃を同情するくらいなら、私に同情するべきだ。

すると旦那は、私を同情するどころか「君はなんて冷たい人間なんだ」と攻撃的に言い、「君が産まれた国は、移民問題や人種差別に無頓着な国だからね。」と続けた。

かちんときた私は、「普通の金持ち家庭に嫁いだわけじゃないんだ。王室に嫁ぐってことは相当の覚悟が必要なんだ。それを1年足らずで王室を抜けてカナダに住んだりアメリカに住んだり、意味がわかんないね。」と言い返した。

すると旦那もむきになり、「もし自分たちの娘が王室に嫁いで、いじめられても、娘の覚悟が足りなかったとか言えるのか。」と言い返してきた。

ここら辺から我を失った、完全にバカげた議論が繰り返される。

「日本の皇室に嫁いだまさこ様だって、どんなにつらい思いしたって、何十年も我慢したんだ。メーガン妃はわがままだ。」と私が日本の皇室ゴシップまで持ち出しメーガン妃をけなし、「王室制度自体が間違ってるんだ、排除するべきなんだ。」と旦那が自分の出身国でもないのに王室制度をけなす。

いつもは娘を含めての和やかなリビングが、険悪なムードになり、たった8ケ月の赤ちゃんさえ気まずそうにこっちを見てる。

娘が寝た後も、そこからなぜか「死刑制度がいいか悪いか」の全く関係ない議論に一時なり、そしてまた「ハリー王子がメーガン妃を守るべきだ」とか、「ハリー王子はずっと王室育ちなんだから世間を知らない。」とか、世にもくだらない言い争いが、結局一晩中続いた。

もはや「離婚したい」とさえ思いながら眠りについたけど、一夜明けるとお互い昨晩の喧嘩のくだらなさにさすがに気づき、何事もないように「おはよう。」と言い合い、いつもの朝を迎えた。

実にくだらない喧嘩で、無駄な時間と、労力を使った。そしてそんなくだらないことをブログに書いて、さらに無駄な時間を使ってしまった。

そして、大人の感情に巻き込んでしまった娘に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

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Cocoaプロフィール
cocoasan

2014年、旅行でたまたま訪れたシンガポールに魅了され、32歳で現地採用の銀行員としてシンガポールに移住しました。現在は、フィットネスジムを経営する夫を手伝いながら、シンガポールで子育てをしています。

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