私の旦那がイタリア人だと伝えると、イタリアに住んだことのある日本人の友達は言った。
「日本人とイタリア人って似ているもんね!」と。
え?この私と、あの旦那が?この無口な私と、あのおしゃべりな旦那が?このクールな私と、オーバーリアクションな旦那が?と軽く混乱状態に陥った私に、彼女は「日本人とイタリア人との共通点」を説明し始めた。
イタリア人と日本人の似ているところ
国のブランド力が半端ない職人気質
Made in Italy (メイド・イン・イタリア)、とMade in Japan(メイド・イン・ジャパン)のブランド力の高さは世界に認められている。
これが直接イタリア人と日本人との共通点につながるのだろうか、と思ったが、国のブランドを保つ、ということは、職人気質の人が多い、ということ。日本人も、イタリア人も、上質なものを時間をかけて作り上げる根っからの職人気質をもっているため、商売っ気はあまりないところも似ているらしい。
食に対する意欲が半端ないグルメな人々
自分の国の食文化に対する誇りとこだわりがある。世界的に知られているイタリアの代表食ピザにパスタ、日本の寿司に天ぷら。
アメリカ人なんかがさくっとハンバーガーなんかで1食を済ませてしまうような、食に対するこだわりのない国は案外多い。それに比べて日本とイタリアは、食に色彩を求め、新鮮な食材にこだわり、食べることに対する意欲が半端ないところが似ているらしい。
ファッションに対するこだわり
日本人からしたら、フランスやイタリア、ニューヨークのファッションに憧れを抱くのかもしれないが、世界的にみると日本のファッションも評判が高く知られている。
人に見られることを意識したファッションに対するこだわりが似ているらしい。たとえばゴミを出すだけだったり、コンビニに行くだけなのに、見られることを意識してきちんとした格好をするといった美意識が似ているらしい。
言われてみるとそうかもな、と思ったイタリア人と日本人の似ているところ。
イタリアに住んでいたことのある友達は、その後も、イタリアと日本は歌舞伎とオペラといった伝統的文化が似ているとか、長寿大国なところが似ていると話を続けていたが、そんなことを続けていると、結局世界の国全ては似ているね、となってしまわないだろうか。