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シンガポールで現地採用で働くまでの道のり②~ブラック企業を2か月で退職

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シンガポールで現地採用で働くまでの道のり① - COCOA'S BLOG

 

 

大きくなっていく違和感

 

外資銀行から日系IT会社に転職して、初日で違和感を覚えた私だけど、その違和感はどんどんと大きくなっていった。

 

まず、帰れない。毎日毎日当たり前のようにみんな夜の10時くらいまで働いている、というか会社にいる。

7時くらいに帰ろうとすると(それでも定時はもちろんすぎている)まわりから、白い目でみられること数日。

 

そして数日後から、定時くらいから仕事を振られることが多くなってきたので、これは明日やります、等と言っていると、とうとう部のおつぼねから「やれることは今やって!」と怒られた。

 

次の日から、無言で残業が強いられる。やるべきことはとっくに終わっていても、今やらなくていいことをやるために会社に居残りする日々。

 

辞めようと思った出来事

 

会社で仕事をしていると、違う部署の新卒らしき男の子が私の隣にひざまずき、「実は、今日お伝えしたいことがあります。」と。

 

え?なになに?と思っていると、「自分は、このようなミスをしてしまいました。今後このようなことはしないように努力していきますので、今後ともよろしくお願いします。」というようなことを言った。

 

ミスの内容は覚えてないけど、大したことではなかったはずだ。

 

私がとまどっていると、新卒男子は私に深々と頭を下げて、私の隣の席に座っている同僚に同じことを繰り返した。

 

すると、隣の同僚は「そうか。それはしてはいけないことだ。君のしたことは間違っている。」などと長々と説教をはじめ、最後に「これからは気を付けるんだぞ。」と、新卒君の肩をたたいた。

 

目に涙をため、「ご教授ありがとうございます。」などと言い、深々と頭を下げる新卒君と、人生の先輩面しながら偉そうにアドバイスをしていた同僚をみた時、ボキッと心が折れた。

 

辞めよう。

 

せめて仕事にやりがいがあるならまだいいが、入社の際は海外出張は君に任せる、なんてことを言われていた私も、入社してしまえばただの社内翻訳と雑用が日々の仕事で、茶くみまでさせられた。

 

辞めよう辞めよう。

 

先は決まっていなくても、なんとかなる。

 

茶番劇から抜け出そう。

 

退職届と今後

 

入社してから退社するまで、わずか2か月。何度か転職は繰り返したが、過去最高に短い。

 

入社してから心がどんどんささくれだち、自信がなくなってきた。辞めたいな、と思い次の仕事を見つけるまでも待てずに、辞めた。たったの2か月間。

 

今思うとあの2か月がなければ今、シンガポールにいないと思うと、人生はやっぱりおもしろい。

 

ただ、あの時は、一体これからどうしようと途方にくれた。

 

 

つづく。。。

 

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