常夏シンガポールより

2014年シンガポール渡星。シンガポール在住イタリア人と国際結婚。現在子育て中。

シンガポール 愛と高額医療費の狭間で。~KK Women's HospitalでMRIをうける

娘の6か月検診で、頭の骨が通常よりも早く閉じる頭蓋早期融合症の恐れがある、と指摘されていた。

おおきな病院で精密検査をうけるように、と。

 

放っておくと、頭の形が歪んできたり、脳の障害がでてきたりするらしい。

 

詳しくは↓

 

シンガポールには、私立の病院と公立(政府系)の病院があって、もちろん私立は公立よりも割高なので、公立の病院KK Women's and Children's hospital を予約した。

 

6か月検診で行った日系のクリニックで紹介状を書いてもらいはしたけれど、公立の病院に行きたい場合は予約は自分でネットから。

 

予約してから1か月すぎの昨日にやっと予約がとれ、7か月の娘をMRIで脳の状態を見に行った。

 

MRI自体は痛くないし、時間も10分ほどだけど、子供はどうしても頭を動かしてしまうので、シロップの眠くなる麻酔を飲むと言われていて、リスクはないに等しいけど、ごくまれに吐き気や脈に異常をきたす可能性がある、と説明がある。

 

たぶん医師はあたりまえの事前説明をしているのだが、たったそれだけのことで「万が一」を想定して涙ぐんでしまう新米母が私だ。

 

しつこいほど、「本当に大丈夫なのか。」と何度も医師に尋ね、うざがられながら麻酔を飲むことに同意し、MRIの順番を待つ。

 

この麻酔シロップを飲む前に、3時間ほど赤ちゃんに絶食させてなければいけず、娘のぐずりもピークに達していた。

 

そんな時、看護師から、「そんなに麻酔飲ませるのが嫌なら、赤ちゃんがMRIの時に眠っていれば、麻酔を飲まなくていいから、MRIに入る直前で赤ちゃんを昼寝させるようにしたら?」と、限りなく不可能に近い提案をごく簡単にされる。

 

こんなお腹空かせた赤ちゃんを、タイミングよく寝かしつけれるわけないだろ、と苛立っていると、「あと10分後に寝かして。それまでは寝ちゃダメ。」と、寝る気配もない赤ちゃんをとりあげられた。

 

怖がって明らかに泣いてる赤ちゃんを手に、「かわいい、笑ってる」と、言いながら、5人ほどの看護師にかわるがわる揺らされる娘。

 

いっそのこと、麻酔シロップでもなんでもいいから早くMRIが終わればいいな、と思っていると、MRIの部屋に入る直前に、赤ちゃんが。。。寝た。

 

「寝ました!」と喜んでると、看護師たちは今度は冷静に、「MRIの台に乗せて、頭を固定して、体を縛るんだから、その時に起きてしまったら麻酔だよ。」と言うではないか。

 

ハードル高すぎる要望に、「麻酔決定だな。」と思いつつ、娘をMRIの台に乗せ、頭がずれてると頭の位置を何度も直し、体を固定され、布でぐるぐる巻きにされ、その後に医師がなんかをし忘れた、というようなことを言い、再度娘を抱きあげ、台に乗せ、ぐるぐる巻き、をした。

 

そしてその後10分弱、奇跡の一度も起きずにMRIを終えることができた。

 

いつ泣き声が聞こえるだろう、と部屋の外で待ってる私。目が覚めて、ぐるぐる巻きにされて機械の中にいて恐怖で震える娘を想い、涙さえでた。

 

「終わったよ。」と看護師が呼びにきて、中に入ると、すやすやとまだ眠っていた娘。

 

しらぬまに麻酔入れられてたんじゃないのだろうか、とさえ思ったほど、完璧なタイミングで眠りについてくれた。

 

ああ、なんて強い子なんだろう、と思いながらむかったお会計。

MRI代金:SGD1,400

診察代金:SGD180

合計:SGD1,580

 

日本円で10万円以上の驚愕医療費に、「麻酔シロップ飲んでたら、もっと高かったのかな。」なんてことを考えてしまったけど。

 

愛と高額医療費の狭間で。結局常に愛は勝ち、私は笑顔で高額医療費を払うのだ。

 

6か月検診の時の話は↓

 

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