COCOA'S BLOG

常夏シンガポールより発信中

旦那が急に子育てに積極的になった理由

 

 

まるまる1か月間のイタリア旅行から帰ってきて数週間、旦那が変わった。

はじめは気のせいかな、と思い様子をみていたけれど、明らかに旅行前に比べてイクメン度がアップしている!?

 

前なら、休みの日は家族ででかけたい、と言うような人だった。家族で一緒にいたいけれど、1人で娘とずっとつるむのは困る、というような。

 

私がちょっと1人でいたい、なんてことをつぶやくと、みんなで一緒にでかけようよ!なんで1人がいいんだよ!ねえねえ、と駄々をこねるような、少年だった人が。

 

旅行から帰ってきてからは、「僕が娘を小一時間遊びに連れて行くから、君は休んでな。」とか、夜に娘が外にでたがると、「じゃあパパと一緒にお散歩行こうか。」と率先して外にでる、まるでまっとうな父親になった。

 

恐る恐る旦那に、「あなたもしかして、変わりました?」と聞いてみると、そこからはじまったエンドレストークの要約を、以下に記します。

 

旅行前の俺

旅行前までは、俺の方が大変だったという自意識が常にあったそうだ。仕事で疲れている俺、家に帰ってきてから寝るまでくらいは休みたい、と。

 

休日は家族で過ごしている俺は、ゴルフや飲みに行ったりしないだけいい父親であり、夫だと思っていたらしい。

 

イタリア旅行中に旦那が気づいたこと

今回のイタリア旅行は、旦那の実家に1か月滞在するという、旅行と言うよりも生活。

 

仕事場という逃げ場がない中で、ずっと娘と一緒にいて、これってなんて大変な修行なんだ、ということが身に染みてわかったらしい。

 

仕事と育児を比べて

旦那は、旅行中に2歳児とずっと一緒にいて、自分が疲れていても休めないことの辛さを知ったという。

 

どんなにハードで忙しく、責任の重い仕事をしていようとも、今日は飲み会があるから定時で切り上げよう、とか、ここまでやったらタバコ休憩、今月終わったら少しは楽になるぞ、というある程度の「予定」や「目途」が立つ。

 

対する育児は、寝るはずなのに寝ない、食べてくれない、風呂に入らない、と自分だけではどうすることのできない、数分後とに予定が狂っていくことばかり。親はそれに柔軟に対応していかなければいけない。

 

また、仕事はある程度経験を積んできた「慣れたこと」に対し、育児は子供の成長によって目まぐるしくやるべき課題が変わってくる。

 

仕事でいうなら育児は、新しい「プロジェクト」を、引継ぎもマニュアルもなしにどんどん渡されるようなもの、という表現をした旦那に、私も思わず深くうなずいた。

 

旦那が、子供と一緒に四六時中いるというだけで、疲労困憊している中、私は「掃除も洗濯も料理も全部義母がやってくれるから嬉しい。」と笑ったのを見て、彼は母親の偉大さを知り、自分改革に踏み切った。

 

一連のエンドレスストーリーを聞き、

 

子供が産まれて2年後にやっとわかったか、ハゲ!と思うと同時に、自分で気づいて、その想いを言葉にして感謝してくれるのは、やはりとても嬉しい。

 

昨日も、夜ご飯を食べてから外に行きたいとごねる娘と一緒に散歩に行き、汗だくで帰ってきた旦那。

 

その間に、ゆっくりシャワーを浴びて、顔パックをしたまま携帯をいじり、顔パックをとり顔を整えたところで旦那と娘が帰ってきた。

 

たったそれだけの、こんなささいなことで、優しさを取り戻せるということを、旦那がわかってくれるという安心感が力になる。

 

これからも、日常から飛び出したときに、お互い気づくことがまだまだあるんだろう。