常夏シンガポールより

2014年シンガポール渡星。シンガポール在住イタリア人と国際結婚。現在子育て中。

自分の誕生日に1年半ぶりに夫婦でデート

39歳をむかえた。それ自体には特に何の感情もわかないが、誕生日当日、子供が産まれてはじめて旦那と2人きりでディナーに行った。

 

思えば去年の3月、私が日本へ出産のため一時帰国する前日に、メキシカン料理を食べに行ってからぶり、1年と4か月ぶりの旦那と2人きりのデートだ。

 

誕生日に何が欲しいかと旦那に聞かれた私は、2人きりでディナーに行きたい、なんて乙女のようなことは確かに言った。

 

ただ、ベビーシッターを手配すること、娘を心配に思う気持ち、自分たちだけ子供を置いて外出することの罪悪感、いつもと違ったことをすることの面倒くさいという気持ち、あんなこんなをひっくるめて、やっぱりやめようか、と旦那に言った。

 

娘も連れて外出しよう、とか、お寿司の出前とろう、とか妥協案を提案して。

 

そうすると旦那は、厳しく、諭すような口調で、「いや、ダメだ。娘はそろそろ1歳になる。これを機に、僕たちは僕たちの生活を築いていかなければいけない。でないと、子供一色の人生になる。

 

子供の独立心を親が願う前に、僕たちが子供から独立しようではないか。」と。

 

なんでもかっこよくまとめますね、と思いながら、たった一度のディナーに行くことで、Independence (独立心)がどうのこうのと言われると、何も言えない。切り替えのはやい私は、それもそうだ、それなら思い切り楽しもう!と張り切って自らシッターさんの手配をし、レストランの予約をした。

 

当日は午後6時から9時までベビーシッターを頼み、3時間限定で大好きなスパニッシュレストランFOCに食事に行くことにした。

 

誕生日当日、予定時刻ピッタリにベテラン日本人ベビーシッターさんが現れる。一度利用したことがあり、同じ人に来てもらったことがあるので安心だ。

 

娘は、「何事!?」という感じで警戒態勢に入る。

 

私は午前中に一度預けたことがあり、娘がギャン泣きすることは知っているので、ここまでくると肝が据わり、ベビーシッターさんにやってもらいたいことをテキパキと説明し、自分の誕生日だということもアピールしながら、ピアスをつけ香水をつける。

 

まるで、両親がおしゃれをして、子供をシッターさんに預けてディナーを楽しむ、映画の中のワンシーン。

 

対する旦那は、私たちがいなくなるまえからぐずり始めた娘に、完全に尻込みをし、「大丈夫かな。心配だな。」等ここにきて言いだし、「とりあえず30分くらいレストランの予約遅らせてみようか。」と、予定変更まで提案してきた。

 

親が子供からの独立がどうの言ってた人間が。。

 

シッターさんにまで、「ずっと泣くと思いますが、行ってきてください。」と強い口調で言われ、しぶしぶと言った感じで家を出る旦那と、うきうきの私。

 

お気に入りだったスパニッシュタパスのお店FOCは、相も変わらずおいしくて、サービスも抜群だった。

その後、旦那がおすすめのバーがあると、ディナーの後にむかったシークレットバーも、これまたおしゃれだった。

 

看板がでてないどころか、店に鍵がかかっていて、ピンポン鳴らすからね。

 

ああ、楽しい。

 

カクテルとワインで酔った頭で、私がいなくても夜の街はちゃんと存在しているんだ、とバカのようなことを想った。

 

シンデレラさえもうちょっと長く夜遊びしてたよな、と恨めしく思いながらも、3時間という時間制限つきの夜遊びを、存分すぎるほど楽しんで家路につく。

 

泣いてる我が子を抱きしめてあげなければ、と急に母親ぶって家に入ると、娘は寝ていた。

 

シッターさんによると、最初の1時間はずっと泣いていたけど、泣き疲れてその後眠ったらしい。

 

私がいなくても、娘はちゃんと眠りにつくのだ。涙の跡を残し眠る愛おしい娘をながめながら、夜の街の余韻に浸った。

 

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