常夏シンガポールより

2014年シンガポール渡星。シンガポール在住イタリア人と国際結婚。現在子育て中。

シンガポールで14日間のホテル隔離体験~ホテル選びは運任せ!

空港のバゲージクレイムの横にある椅子に座り、次はどうなることやら様子を見る。7人ほどそろったところで、「じゃあそろそろだな。」と言う感じで促され、バスに乗る。荷物は係の人が運んでくれるので、私は手ぶらでオッケー。

 

心配そうにこちらを見ながら手を振る旦那に手を振りかえしながら、約1メートル離れた横を通り過ぎる。

空港の外に出ると、むっとした熱気が肌にまとわりつく。思わずマスクを脱ぎ捨てたくなるような不快感。

 

私は今までずっと、ホテルへの振り分けは何らかの策略があると思っていた。例えば大企業がスポンサーだったとしたら、その人たちはいいホテル、とか。永住権がある人はいいホテル、とか。人種で厳選している、とか。シンガポールに到着する時間や曜日で違う、とか。

だが、今回で思った。たぶん本当にランダムにホテルが決められる。たぶんその日のホテルの空き次第で。

本当に平等で、だからこそ運任せ、なミステリーツアーが、今はじまる。

 

ドキドキとしながらバスに乗り込み、久しぶりのシンガポールの夜に浸る、暇や余裕はもちろんなく、泣き疲れて眠る娘が不快ではないことだけを願いながら、バスに揺られる。

 

ダウンタウンに差し掛かる手前で、バスが高速を降りたのがちょっと気になった。えーっと、どこに向かうのか。

JWMariottかな、と思いきや、その前を素通りし、ブギスエリアも素通りし、ローカル色が強くなってきて、細い道をグネグネと進んだ後、やっとバスが速度を落とした先に見えたのが、インド街のドン・キホーテ、「ムスタファセンター」。え、ムスタファセンター?

その向かえにあるパークロイヤルホテルが、私たちの監禁先らしい。どうやらホテルははずれをひいたようだ。

 

ぐったりと疲れた上に、ここかよ、と思ったのが正直な感想。アレルギー、喘息、閉所恐怖症の気がある私は、まず先に「ここのホテルの部屋、窓開かなかったらどうしよう。」という恐怖で、パニックになる。

 

ホテルに着いたと同時に、バスでは疲れ切って眠っていた娘がまた火がついたように泣く。

 

チェックインカウンターの前に設置されている椅子に腰かけるよう指示され、その通りに。赤ちゃん連れの私が一番にチェックイン。

 

「ここの部屋窓開きますか?」と聞くと、「ちょっと開くところがあるけど、そこは開けたくない。」と。どんなちょっとでもいいから窓を開けろ、嫌だ、開けろ、嫌だ、というのを繰り返し、とうとう向こうが折れ、小さな窓を開けてくれることに。

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たったこれだけだけど、それでも心が少し落ち着く。

 

以前MRIに20分入っただけでパニックになるのをずっと抑えていた私。2週間窓の開かない小部屋に閉じ込められるなんて、考えただけで震えてしまう。

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部屋自体はとてもきれいで掃除も行き届いている。

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部屋は最近改築したらしい。1泊泊るなら全く問題ない綺麗なビジネスホテルだけれども、なんせ今回は2週間部屋だけ生活。

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部屋に入り速攻でミルクを作って娘にあげ、これからの2週間を想い泣きたい気持ちになった。