COCOA'S BLOG

常夏シンガポールより発信中

男は子供と思うとすべてがうまくいく心理を得た

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今の旦那と付き合い始めた頃、私は毎日イライラしていた。

 

想いのままに喋くる男は、よく昨日と今日言っていることが180度変わっていることがよくある。例えば小さなことでは、昨日は「あの人大好き」と言っているのが今日は「あの人大嫌い」になったり、昨日は「台湾に行きたい」と言っていたのが、今日になると、「台湾なんて行きたくない。香港に行きたい。」となる。

 

それで香港に旅行に行ったとき、「俺は香港のおいしいところ、行くべきところすべて知ってるからまかせて!」と言っていたので、香港初めての私は、「それならまかせるわ。」と大船に乗った気持ちですべてを任せていた。

 そして、いざ香港に着いて彼が放った衝撃の一言。「名前覚えてないから探せない。」

 

ごみごみとした香港の街を、無計画にさ迷い歩く羽目になってイライラしている私に、彼は言った。「冒険みたいで楽しいね。」と。

 

物の見方は似ている。ジョークもおもしろい。向上心があって、ポジティブだ。浮気の傾向もない。

 

それなのに、こんなにもイライラする理由はまさに彼のこういうところだ。ポジティブゆえの無計画さ、と楽観的すぎる性格。

 

私は彼に氷のように言い放った。冷静かつ、冷淡に。感情的にならずに自分の気持ちを。

あなたのそういうところ本当にイライラする。昨日と今日でまるで違うことを言う、言葉には責任をもって、一拍おいてから言葉を発したほうがいいよ。」と。

これだけ言ったら少しは反省するだろう。しゅんとしてあやまってくるだろう。

 

そうしたら、彼は本当に子犬のようにきょとん、とした顔で、「その時思ったことを言って何がいけないの?今日思うことと昨日思うことが違うことの何がいけないの?」と聞いてきた。

 

その時に私は気づいた。悟りを開いた。

彼にとっては、昨日台湾に行きたい、と強く思ったのも自分で、今日は香港のほうに行きたい、と思ったのも自分なのだ。ただ、思ったことを口にする、全力少年なのだ。それの何が悪い。

 

物の見方は似ている。ジョークもうまい。向上心があって、ポジティブだ。浮気の傾向もない。料理も得意、掃除もする、思いやりもあって、私の友達にも親にも優しい。

 

その他は私の考え方次第で、自分がこの男といて不幸、と思うか、幸せと思うかわかれていくんだ。私が変わるか、相手を変えさせるか。

 

私が出した答え、それは「この男を設定年齢10歳の子供と思い付き合っていく。」ということだ。

 

子供は冒険が好きだ。楽しい計画があると舞い上がっちゃうし、思ったことをなんでも口にする。無計画だけどピュアだし、母親といるよりも友達と遊びたいし、それでも母親が必要だし頼りにしている。

 

10歳の設定年齢にしたのは、のびしろがあるからだ。成長期だけどまだまだ子供で、なによりも母親しだいでこの子の育ちが変わる。私が、「あげまん」になれるか、「さげまん」になりさがるかの分かれ道だ。

 

そして、とても不思議なことに、この男を子供と思うようになってから、私は全くいらいらしなくなった。彼が昨日と今日全く違うことをいっても、優しい笑顔で「はいはい」と聞き、「俺ここの場所知ってるよ!」と言っても、「本当は知らないかもしれないから私が調べときましょうか。」と先回りで考え、「男友達と遊びに行く!」と急に言いだしても「いってらっしゃい、気を付けてね。」と快く見送りをする。

 

全ての男が彼のような性格のわけはないが、男はまさに少年なんだ、と思うことで、女のストレスが格段に減る。

そして男がめきめき成長し始めたとき、女は「あげまん」というレッテルを自分に貼って、喜べばいい。